日馬富士の引退宣言により、にわかに特別功労金という言葉が注目されるようになりました。これは会社員でいう退職金であり、相撲協会では不祥事を起こした力士や解雇された力士にも支払いをしているという歴史があります。
今回は日馬富士の引退後の退職金がいくらなのかを歴代横綱と比較して検証していきたいと思います。
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目次(Contents)
■歴代横綱の退職金、特別功労金は?
まず最初に見ていくのは、歴代横綱の退職金です。後述しますが、力士の退職金には実績が一番重要となります。まずはランキング形式で過去の横綱のデータを見て行きます。
・幕内優勝回数ランキング
1位 白鵬 40回
2位 大鵬 32回
3位 千代の富士 31回
4位 朝青龍 25回
5位 北の湖 24回
ベスト5にはやはり歴史に名を残す力士ばかりですが、こうしてみると白鵬の40回は際立っており、史上最強の横綱の称号を与えられるのは間違いないでしょう。
ちなみに貴乃花は優勝22回の6位、曙は優勝11会の10位、貴乃花のお兄ちゃん若乃花は優勝5回の25位となっています。
・通算勝利数ランキング
1位 白鵬 1064勝
2位 魁皇 1047勝
3位 千代の富士 1045勝
4位 大潮 964勝
5位 北の湖 951勝
ここで魁皇の名が出てきましたが、魁皇は横綱ではなく大関で終わっています。常に横綱候補ではありましたが、怪我や精神的な弱さ、そして若貴兄弟や曙というスターの存在もあり横綱になることは出来ませんでした。幕内勝利数をみても879勝で白鵬に継ぐ堂々の第2位ですので幻の横綱といっても良いかもしれません。

・連勝記録
1位 双葉山 69連勝
2位 白鵬 63連勝
3位 千代の富士 53連勝
4位 大鵬 45連勝
5位 白鵬 43連勝
白鵬は2010年の63連勝、2013年の43連勝、2015年の36連勝、2009年の33連勝、2016年の33連勝、2010年の30連勝と歴代横綱の中でも圧倒的に連勝を重ねてきています。
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・歴代横綱の退職金
いよいよ歴代横綱の退職金を見ようと思います。あまりにも昔だと物価も基準も異なる為、比較的最近の横綱の退職金に絞って見ることにします(特別功労金のみをベースにランキング)
1位 貴乃花 1億3千万円
2位 朝青龍 1億2千万円
3位 曙 1億円
4位 武蔵丸 9千万円
上記の額は推定になります。
力士の退職金は特別功労金といい、明確な基準はありませんが基本金+加算金そして横綱としての貢献度で決められるようです。そして特別功労金とは別に、引退後に支払われる懸賞金の協会積立金もあり、朝青龍を例にすると合計3億4千万円にもなります。
白鵬が引退したら、史上最高額の退職金となることは間違いないでしょう。

■日馬富士の退職金は?

歴代横綱の退職金を見てきましたが、日馬富士の退職金はいくらくらいになるのでしょうか?
おさらいですが、力士の退職金は基本金+加算金により決定します。そして最終的には相撲協会の裁量により額が決定します。
では、日馬富士の場合はどうでしょうか?
・実績
■通算成績 827勝 歴代11位
■横綱での成績 285勝104敗61休 勝率73.3%
■幕内勝利数 712勝 歴代6位
■優勝回数 9回 歴代15位
■最高連勝記録 13位
これらの実績と最近の横綱の退職金を考えて計算すると
約5千万円
ではないかと推測されます。
今回の引退が暴力事件の不祥事だったとはいえ、朝青龍の例を見ても大幅な減額となる可能性は限りなく低いと言えるでしょう。
この5千万円と協会積立金を合わせれば恐らく2億円近くが最終的に日馬富士の手元に入るのではないでしょうか。
ご参考いただけたでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
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